2024年09月02日
世田谷区主催のSTEAM教育講座で理工学部の大井鉄也研究室がワークショップを開催
世田谷区が主催するSTEAM教育講座が8月22日、世田谷区立教育総合センターで開催され、理工学部の大井鉄也准教授と研究室の学生12人が、集まった小中学生10人にワークショップを行いました。
STEAM教育とは、文理問わず横断的な学びからIT社会に順応し、課題発見・解決能力を育む教育です。同講座は、毎週土曜日と長期休業期間を利用し、プログラミングや科学実験など学校では体験できないような学びを提供することを目的とし、令和4年度からスタートしました。本学を含む世田谷6大学(国士舘、駒澤、昭和女子、成城、東京都市、東京農業)と世田谷区などが連携して取り組む「世田谷プラットフォーム」が本事業に協力しており、各大学がそれぞれもつリソースを生かし、講師を派遣しています。
ワークショップでは、「段ボールで椅子を作ろう!」と題し、段ボールを使った椅子作り体験を行いました。
大井准教授はまず、世界の建築家がデザインした椅子の名作を紹介し建築の奥深さを伝えた後、段ボールの構造的な性質を説明し、構造を理解した上で大井研究室の学生がデザインした3種類の椅子を紹介しました。
今回は参加者一人につき1人の大学生がサポートにつき、3種類の椅子の中からいずれか1種類を製作しました。大井研究室の学生は、カッターの使い方などを丁寧に教えけがのないよう注意を払いながらも、終始コミュニケーションをとりながら製作をサポートし、3時間かけて全員が椅子を完成させることができました。
大井准教授は参加者に対し、「時間の制約がありデザインまではできなかったが、ワークショップで学んだノウハウを活かして自宅でオリジナルの段ボール椅子を作って欲しい。イメージを形にすることの面白さやものづくりへの興味を大人になっても持ち続けてほしい」と伝えました。
大井研究室の学生は「3班に分かれて3種類の椅子を改良しながらデザインした。普段触れ合うことのない小中学生との交流は楽しく、良い経験になった」と話しました。
参加した児童からは「段ボールで体重を支えることができることに驚いた」「曲線をカッターで切るのが難しかったがとても楽しかった。部屋に飾りたい」などの感想が聞かれ、ものづくりの楽しさに触れる機会となりました。
- 製作する椅子を紹介する大井准教授
- 世界の建築家によるさまざまな椅子を紹介
- 大井研究室の学生がマンツーマンで作業をサポート
- 完成した椅子に座る参加者